TENGAが広がれば、世界はもっと優しくなる

プロジェクト推進室店舗グループ　グループマネージャー

Rina 2019年入社

Profile: 新卒で人材広告代理店に入社したのち、アイスクリームショップの店長にキャリアチェンジ。TENGAには、初の旗艦店オープンの際にできたブランドメッセージの動画を見つけて、それに共感し、入社に至る。店舗に立って自らTENGAのブランドメッセージを発信するほか、現在はマネージャーとして、スタッフのマネジメントから売上UPのための施策立案、ポップアップストアの企画など、幅広く店舗に関する業務を担う。

疑問を解消してくれたTENGAの広告

TENGAに応募したきっかけを教えてください。

前の会社で働いていたときに、本業の傍らYoutubeで性に関しての動画を上げていました。女性目線でコンドームをレビューしたり、性教育について話したり。大切なことだと思い、性について真面目に発信していたのですが、上司から「職場には学生もいるんだから、そういう話題は発信すべきでないよ。」と言われてしまったんです。「大切なことなのに発信してはいけない、というこの世の中を変える必要がある！」と強い使命感を感じた瞬間でした。

そんなとき、SNSでTENGAのブランドムービーの広告が流れて来たんです。その動画からは、「性を表通りに誰もが楽しめるものに変えていく」というTENGAのビジョンと、「自分の好きも他者の好きも大切にできる、自由で愛のあるハッピーな世界」を作っていこうというメッセージを感じました。「これこそまさに今の世界に必要なことだ！」と感じて、すぐに応募しました。

まだまだ多いネガティブイメージ。だからこそ知っていただきたい。

店舗を運営する上で意識していることはありますか。

TENGAのブランドメッセージに共感して入社しましたが、入社してからは製品のクオリティにも感心し、「TENGAは良い製品だ」と確信を持って仕事をしています。それは他の社員も同じで、世界中で販売網が広がっていることもあり、多くのお客様に選ばれている自社のプロダクトに自信を持っています。フェムケアやフェムテックの機運も追い風になって、ブランドメッセージに共感してくださるお客様もどんどん増えています。
でもそれは、TENGAという組織の中から見えている景色なんです。

2022年12月に、横浜ビブレの2Fに「TENGA STORE YOKOHAMA」がグランドオープンしました。（※現在閉店）このお店は、阪急メンズ館の中にオープンした「TENGA STORE TOKYO」よりも地域密着型で、カジュアルなアパレルショップやカフェなどと同じフロアにお店があります。フロアを行き交うお客様も10代の学生さんからご家族連れまで年齢層はさまざま。オープン当初は通りすがりの方から「あのお姉さん、なんでこんな店で働いているんだろうね？」なんて言われたこともありました。フェムケアやフェムテックなどの文脈に馴染みがないお客様から見れば、TENGAはまだまだ恥ずかしいと感じるものだったんです。
実際に店頭に立って、改めてそういう空気に触れると「実際のお客様の反応と、本社にいると感じる空気はまだまだ異なる」と感じるので、本社には現場の声を、現場には本社の狙いを丁寧に伝えるようにしています。そうすることで、本社も現場も一体になってTENGA製品の良さを広めていくことにつながりますから。

「やっとお店に入れました」というお客様の変化

いままで実施した店舗の企画の中で、印象的だったものはありますか。

本社と現場を橋渡しする中で、オープンから間もない横浜店では、まず製品を知っていただくことが第一だと考えました。そこで企画したのが「ガチャ」です。実際に手でレバーをグルっとまわしてカプセルに入った景品が出てくる、あのガチャですね。何が出るかわからないけど、普通に購入するよりおトクに買えてイベント感も演出できますし、何より「TENGAを買う」のではなく「ガチャをやる」という気軽さもあって大好評でした。

そんな取り組みや1人ひとりのお客様にブランドのコンセプトや製品について真摯にお伝えしてきた結果、うれしいことに「オープンからずっと気になっていて、今日やっと入れました」というお客様が増えてきました。そんなお客様が製品を購入されて、後日友人を連れてまた来店してくださることもありましたね。少しずつですが「こんな悩みがあって」「他に相談できる人がいなくて」という声もいだけるようになり、お店に来ていただいたお客様は、初めはTENGAに恥ずかしいというイメージがあったとしても、真面目に明るく性に取り組む企業なんだとポジティブなイメージに変わる方がほとんどです。おいしいごはん屋さんを見つけたから友達に紹介するとか、服のコーディネートを店員さんに相談する感覚と同じように、TENGAをお友達に紹介してくれたり、お悩みを相談してくれたりする感じです。その変化を最前線で実感できて、やりがいを感じています。

TENGAの売上は、従来は店舗での販売がほとんどで、コロナ禍を機にネット通販も増えてきたという背景があります。以前も今も実店舗の売上が大きな柱になっていて、お客様と唯一接点を持てるという意味でも、店舗は会社にとってとても重要な存在です。店舗での「お客様の声」を本社に伝えて、必要な打ち手をすぐに実行する。その繰り返しでTENGAはここまで成長してきました。これからも、現場と本社の橋渡し役として新しいことにもどんどん挑戦したいと思っています。

個人で始めたSNSも、お客様を動かすきっかけに

店舗の運営に限らず、TENGAのメッセージを伝えるために取り組んでいることはありますか。

店頭で1人ひとりのお客様に製品知識やブランドメッセージをご説明して、TENGAを正しく理解していただく。店舗グループのマネージャーとして、店舗で行う企画を形にしていく。そんな通常業務だけでなく、自分の言葉でもっと多くの人にTENGAを知っていただきたくて、X（旧Twitter）で発信もしています。（@tenga_rina）
当初は、百貨店内にある「TENGA STORE TOKYO」にお客様がより入りやすいようにTENGAのアパレル製品や雑貨を入れて、そのコーディネート例を写真つきで投稿していました。それまでのTENGAアパレルは「ネタ枠」みたいな扱われ方でしたが、アパレル製品にもTENGAが伝えたいメッセージが込められているので、ファッションを通じてその想いをしっかりお伝えしたいと思ったんです。
投稿への反応はおおむねポジティブで、今ではSNSを見て来店されるお客様がいますし、新卒採用の面接でも「SNS見てます！」という学生さんが増えているそうで、うれしい限りです。

こうした取り組みが柔軟にできるのは、私が所属するプロジェクト推進室が社長直下の部署で、たぶん社内で一番意思決定が早い部署だから。SNSでの発信に限らず、製品開発や販促イベント、各種キャンペーンなどとも関わりやすく、実際に店舗で感じたお客様の行動をもとに、既存製品に追加する新しい商品の開発につながったこともあります。
成功するか失敗するかを気にするより、結果がどっちでもノウハウとして蓄積されるからまずは行動しよう！という雰囲気の中で、いろいろなことを経験させてもらっています。

TENGAが特別扱いされない世界を目指して

今後の目標を教えてください。

人間の三大欲求として、「食欲」「睡眠欲」そして「性欲」があります。食欲や睡眠欲は健康な暮らしに不可欠なものとして、悩みがあればオープンに語られています。性欲についても、それらと同じように話しやすいものである必要があると思っています。
誰にも相談できずに1人で悩んでいる方が多いのに、性については話しづらいと感じる人が多い、というのが接客を通しての実感です。でも、性に関わることって人間の根幹に関わる大切なことだからこそ、これを安心して話せるようになれば、他のいろんな大切なことも話しやすくなって、結果として自分らしく生きやすくなる人が増えると思っていて。自分らしく生きられる人が増えれば、世の中はもっとハッピーになっていくと思うんです。

私はTENGAでの仕事を通じて、「性を表通りに誰もが楽しめるものに変えていく」ことはこの世界に必要で大切なことだと確信しています。そして、TENGAで働き、製品を広めていくということは、担当する職種が何であってもポジティブに生きられる世界づくりに貢献できると思っています。「そういう世界になったらいいな」ではなく、「そんな世界に向かって進んでいける」という感覚ですね。
たとえば、製品を購入した方がレビューをSNSに投稿して、使用感を当たり前にシェアするような社会にしたいです。新作コスメやカフェ巡りの投稿などと同じくらい「ごく普通に」みんなが発信しあい、受け止められるようにすることが今の目標です。