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愛と自由とTENGA、いざ宇宙へ!「TENGAロケットプロジェクト」記者会見 開催レポート

株式会社TENGAとインターステラテクノロジズ株式会社は、2021年1月26日(火)、渋谷PARCO 6階 価格.com GG Shibuya Mobile esports cafe&barにて、両社共同で行われるロケット打ち上げ計画「TENGAロケットプロジェクト」記者会見を開催いたしました。

記者会見には、両社の代表取締役社長、ならびにインターステラテクノロジズ株式会社のファウンダーである堀江貴文が登壇し、本プロジェクトの概要や目的、両社のビジョンについてプレゼンテーションさせていただきました。

またシークレットゲストとして、TENGAの公式キャラクター「TENGAロボ」がサプライズ登場! 会場に置かれた巨大TENGAオブジェが突然TENGAロボに変形すると、会場は大いに盛り上がりました。

司会による開会の挨拶の後、本プロジェクトを記念して制作された宇宙隊員エンジニアユニフォームを着用し、登壇者3名が登場しました。ユニフォームは、岡山県倉敷市に本拠地を置く老舗ワークウェアブランド「寅壱」による特製品です。

■インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社長 稲川貴大によるプレゼンテーション

はじめに、インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社長の稲川貴大より、同社のビジョンやロケット打ち上げ実績、本プロジェクトの詳細に関するプレゼンテーションが行われました。

インターステラテクノロジズは、「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」ことをビジョンに掲げ、これまで、遠いもの、自分では手が届かないものと思われていた宇宙をより身近で、誰もがアクセス可能なものにしたいと挑戦しています。「世界一低価格で便利なロケット」をプロダクトコンセプトとして、同社が開発した「MOMO」は、高度100kmの宇宙空間を経て海に着水する観測ロケット。従来のロケットと比較すると一桁安く、高頻度な打ち上げを目指しています。

また、2019年5月に打ち上げられた「宇宙品質にシフト MOMO3号機」は、民間企業単独開発のロケットでは国内初の宇宙到達となりました。

現在はMOMO、そして超小型衛星打上げロケット「ZERO」の開発を主力としている同社ですが、常に大切にしている「みんなのロケット」という価値観を挙げ、「これまで国で開発されてきたロケットは使い方の選択肢が少なく、限られた人たちが使うものだったが、民間で作るものだからこそいろんな人たちが使えるロケットにしたい」とその思いを語りました。

さらに宇宙に届けたいメッセージとして、「今回のTENGAロケットも一つの大きなきっかけとして、より宇宙が身近になるようにしたい」と、本プロジェクトへの熱い思いを語りました。

 

■株式会社TENGA代表取締役社長 松本光一によるプレゼンテーション

次にプレゼンテーションを行なったのは、株式会社TENGA 代表取締役社長の松本光一です。

2005年に誕生したTENGAは、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というビジョンのもと、タブー視されがちな「性」を、みんなにとってポジティブなものにしたいと挑戦を続けてきました。

自由な気持ちで自分の愛するものを愛し、それを互いに認め合っている社会を望む同社は、今回創業15周年を記念し、「国の違いも人種の違いもあらゆる壁を超えて、『愛』と『自由』を届けるために、みんなの想いを乗せ、TENGAロケットを打ち上げます。宇宙から愛と自由を叫びます!」と、本プロジェクトに寄せる思いを語りました。

そして、プレゼンテーションでは、本プロジェクトにおける3つのミッションをご紹介しました。1000人を目標に寄せ書きを集め、TENGA型メッセージPODに入れて宇宙へ届けるほか、TENGA公式キャラクター「TENGAロボ」がロケットに搭乗。宇宙空間到達後、メッセージPODを射出し、その後地球への帰還を目指します。さらに、宇宙生活時代に向けて必要となる「宇宙用性デバイスのパイオニア」を目指し、データ計測用のTENGAが搭載されることを発表した松本は、「いつか宇宙でTENGAを使ってもらいたい。TENGAをNASAで採用してほしい」と意気込みました。

 

■TENGAロボがサプライズで登場!

プレゼンテーションが終わると、司会者から「今回のロケットにTENGAロボがパイロットとして搭乗するということですが、今日はTENGAロボは来てないんですか?」という質問が。

それに対して松本が「すでに皆さんの前に来ています」と答えると、松本の隣に置かれていた巨大TENGAオブジェが突然起動音を響かせて変形し、TENGAロボの姿に! このサプライズには会場が騒然となりました。

 

松本が手を引いてエスコートすると、TENGAロボは椅子に座り、さまざまなインタビューに答えてくれました。その声は低くゆったりとして、とってもスマート。「宇宙へ行くた めに、何か準備はされていますか?」という質問には、「毎日かかさず、腕立てと腹筋をしています」と話し、自慢のシェイプされたボディラインを披露。会場の笑いを誘いました。

 

■インターステラテクノロジズ株式会社 ファウンダー 堀江貴文によるコメント

その後、インターステラテクノロジズ株式会社 ファウンダーの堀江氏よりコメントがありました。
番組内でTENGA松本と共演したことをきっかけに発足した今回のプロジェクトに関して、「初めて宇宙空間でのペイロードの放出という大きなチャレンジをするが、この取り組みは今後の観測や実験などの科学ミッションにも応用できるため、非常に大きな意味を持っている」と大きな期待を寄せました。

さらにロケットのデザインについて、「TENGAさんらしいカラーリングで、ブランドメッセージも大きく描かれ、ロケットとマッチしていて素晴らしいデザインだと思う」とコメント。

「なんとか成功させ、みんなの思いを宇宙に放出したい」とプロジェクト成功への意気込みを見せました。

 

■TENGA松本と堀江氏の出会いは番組での共演がきっかけ

その後行われた質疑応答の時間では、記者として参加されていたロンドンブーツ1号2号の田村淳さんからこんな質問が。

「『田村淳の訊きたい放題』という番組での共演がきっかけだったと思うが、その際は意見の相違から喧嘩寸前だったと記憶している。そこから2人がなぜ手を取り合い宇宙に行こうと思ったのかその経緯を聞かせてほしい」

この質問に、堀江氏は「全然覚えていない」とまさかの回答。それに対し松本は、「打ち合わせの時に堀江さんがグイグイきたので、僕も頑張ってグイグイしたら感じが悪くなってしまった」と、番組内 での裏話を披露しました。

また、その後ロケット打ち上げに至った経緯として、「番組収録後の打ち合わせで、堀江さんのものづくりへの熱い思いを感じたことで、ロケット打ち上げを共にしたいと考えるようになりました」とコメント。
それに対し堀江氏は、「TENGAさんはまじめにものづくりをしている会社なので、そういった面はインターステラテクノロジズの文化ともマッチしていますし、社員もモチベーション高くプロジェクトに取り組んでいます。無事に打ち上げが成功できるように頑張っていきます」とプロジェクトへの意気込みを改めて語りました。

 

■愛と自由とTENGA、宇宙へ!

最後に、松本からみなさまに向けた挨拶が行われました。松本は感無量という表情で、「TENGAが宇宙へ行く日、ついにその日がやって来ます。TENGAロケットを打ち上げて、宇宙から愛と自由を叫びましょう! 応援よろしくお願いします!」と話し、約1時間の会見は締めくくられました。

 

■質疑応答

会場、そしてウェビナーにご参加いただいたメディアの皆様から、各登壇者に向けてご質問をいただきましたので下記にて掲載いたします。

 

Q.
3名それぞれが宇宙に届けたいメッセージはありますか?

A.
稲川:「宇宙をより身近にしたいという思いで会社を立ち上げました。(このプロジェクトを)宇宙がより身近な世界になっていくという大きなきっかけにしていきたい。宇宙を身近にしたいです」

堀江:「なんとか成功してほしいという思いしかないです。成功するかというドキドキを伝えたいです」

松本:「それぞれが自分らしく過ごすことはもちろんですが、一人一人が思いやりを持ったり、ルールを守ったりしながら生きていくことができると、よりみんなが自分らしく楽しく、良い人生を送れるのではないかと考えています。だからこそ、この思いを伝えるために宇宙から『愛と自由』を叫びたいと思っています」

 

Q.
このプロジェクトは通常のビジネスとは直接繋がらないが、どのような狙いがあるのか

A.
松本:「宇宙用のTENGA開発は創業時からの夢でした。宇宙用TENGAを制作するとなると、分からないことがたくさん出てくると思いますが、元々TENGAを作った際にも、『マスターベーションアイテムを一般向けの製品にするのは難しいのではないか』というお声もたくさんいただいていました。
同じように宇宙に対しても、今だと「実現できるのか」という気持ちが皆さんあると思います。でも本気でその目標に向かっていけば、形になるのではないかと思っています」

 

Q.
IST
にとって、今回の機体がMOMO6号機になるのか?

A.
稲川:MOMOとしては6号機となります。ネーミングライツとして、「TENGAロケット」と名付けられました。

 

Q.
TENGAはネーミングライツ? スポンサーという表現でいいのか、それとも共同事業か。他にスポンサーは?

A.
稲川:協同プロジェクトですが、仕組みとしてはISTのMOMOの単独スポンサーという形になります。その中にネーミングライツ、ペイロード、機体広告など全て含まれています。他のスポンサーはついておりません。

 

Q.
TENGA社の売り上げの主力はいわゆるアダルトグッズのTENGAでいいのか?

A.
松本:TENGAではアパレルや雑貨など幅広い製品ラインアップがございますが、主力というとセクシャルアイテムになります。
※「TENGA」という製品名はなく、象徴的なアイテムの名前は「TENGA ORIGINAL VACUUM CUP」になります。

 

Q.
ペイロードとなるTENGAロボは、ロボットのフィギュアという表現でいいのか?

A.
松本:はい、「ロボットのフィギュア」という表現で問題ございません。

 

Q.
ペイロードなるTENGAロボの大きさ、重さはどれぐらいになりますでしょうか? 決まってなければだいたいの大きさが分かればお願いいたします。

A.
松本:TENGAロボは、打ち上げられる際、折りたたまれたTENGA形態となり、約8cm、約100gです。(ロボ形態は約10cm※実際のTENGAの約1/2サイズ)https://store.tenga.co.jp/product/ROB-R05
打ち上げの際はその他に、宇宙用TENGA開発のためのデータ計測用TENGAなども積み込まれます。

 

Q.
ペイロードの回収機能はニーズが高いと思うのですが、海上のマーキングの他に、GPSで追跡する機能の追加等ありますか?

A.
稲川:TENGAロボについては、GPSやビーコンがスペースの関係でつけられなかったので、軌道計算によって落下位置を予想し、シーマーカーによって回収位置を探りながら回収を目指します。

 

Q.
回収機能つきバージョンですと、フェアリングの開頭機能やカプセルなどいろいろ追加するもので重量増があると思うのですが、正味のペイロード重量はどれくらいになりそうですか?

A.
稲川:MOMOの改良バージョンということでv1という形で改良を行っています。積めるペイロードについても改良版で変わってくるので、確定次第発表したいと思います。

 

Q.
打ち上げ時期の目処を教えてください。ISTでは7号機の打ち上げ準備も進めていますが、順番はどちらが先になりますか?

A.
稲川:今年の夏頃を目指して進めています。ただ、打ち上げはロケットの開発状況や周辺環境によって変わるので「目指す」というところになります。

 

Q.
ロケットという媒体を使うということで、今回のプロジェクトは不特定多数の人々の目に触れることになると思います。その中には、もちろん中高生も含まれると思います。そうした中高生に対して伝えたいことはありますでしょうか。

A.
堀江:中高生に限って伝えたいということではないですが、今はスマホやSNSが発達している時代で、自分たちの時代よりも新しいことにチャレンジするという意味では非常に恵まれていると思います。ゼロ高等学院という高校みたいなものをやっていますが、オンライン学習なので全日制の高校の15%くらいの勉強量で高卒の資格が取れる。残りの85%は自由に使える。そこに別のオンラインサロンにアクセスできる権利を付与している。ゼロ校生が生き生きと活動している。マッサージ師を目指す子がイベント会場に行ってやってみたり、寿司職人になったり、そういうことが可能な時代になっている。選択肢が増えて、お金や時間がないからできないという言い訳が通用しない時代になってきています。

ロケットは限られた人しかアクセスできない夢のような存在に見えますが、自分たちが積み重ねているのは現実的なことです。「TENGAを宇宙に打ち上げたら面白い」という話から1,2年くらいで実現まで来られるんだよということが見ていただけるとわかると思います。

松本:インターネットやスマホで情報が入りやすくなって、いいなと思うことはあります。ただ、簡単に情報が入る分、例えば「美容師になりたいな」と言ったら「それはつまんないんじゃないか」など、やろうとしたことに対して先に答えを見てしまうこともあります。ただ、それはその人の意見に過ぎないです。情報を集める代わりに反対意見もある環境にあるけれど、自分がやりたいと思ったことは分からなくてもいいから始めるということが、とても大切だと思います。中高生の皆さんに伝えたいのは、情報もあるし有利に使える環境もあるけれど、反対の力を押し切ってやってみるというのはすごく大きなパワーになります。これからの日本を良くして支えていく人たちなので、頑張ってください。

 

Q.
2
年ほど前にTENGA茶屋に出演していたアインシュタインの稲田さんの髪の毛を松本社長に預けていまして、ロケットの中に入れさせていただくということで、一般の方の何かを載せる予定などありますでしょうか?

A.
松本:この1年以上ロケットについて勉強してきました。とても細かなモノづくりの積み重ねでした。このように制限がある中で楽しいものを打ち上げたいなと思っています。実際にTENGAロボがコックピッドに座り、相棒のスペースドックも搭乗します。それから計測用のTENGA、メッセージポッドを載せます。ポッドは個性のあるものを載せたいので字や絵を写真でもらってスキャンして大きな寄せ書きにしようと思っています。稲田さんの髪の毛は特別枠なんです。もう隙間がないんです…。申し訳ないのですが、特別枠の一本ということでお願いいたします。

 

Q.
宇宙用のTENGAを開発する際の課題はどこにあるのでしょうか。

A.
松本:例えば、いま実際にトイレをどうしているのかと考えると、衛生的でかつ循環のある仕組みを使うなどとても複雑です。今回、性的なことも人間の根源的なことなので僕は必要だと思っています。

重点を置きたいのは、使った後に処理があまりいらないことです。そのため使用後に密封できること、コンパクトであることは課題として想定してはいます。ただ、本当に必要な材質や機密性や構造については研究していかないとわかりません。

 

【本プロジェクトに関する企画】

TENGAロケットプロジェクト実施に伴い、クラウドファンディング、TENGAロケットプロジェクト特別PV公開、TENGA STORE TOKYOでのロケット展を行います。

<クラウドファンディング>
2021年2月1日(月)〜4月28日(水)にかけ、TENGAロケットプロジェクトを応援するクラウドファンディング“TENGAロケットを一緒に宇宙へ飛ばそう!「TENGA宇宙隊員」募集!”を始動いたします。

クラウドファンディング特設サイト:https://camp-fire.jp/projects/view/242583

<TENGAロケットプロジェクト特別PV公開>
1月26日(火)16時より、TENGA公式YouTubeチャンネル、TENGAロケットプロジェクト公式サイト上で、TENGAロボが宇宙に飛び立つまでのシーンを撮影したプロモーションビデオを配信いたします。

詳細ページ: https://rocket.tenga.co.jp/

<TENGA STORE TOKYOでロケット展を開催>
1月27日(水)〜3月2日(火)の間、阪急メンズ東京6階にて、TENGAロケットプロジェクトの始動を記念した展示会「TENGA ROCKET STORE」を開催いたします。また同日より、TENGAロケットプロジェクトの記念グッズを発売いたします。

詳細ページ:https://tenga-store.com/news/1522/

 

【会社概要】

株式会社TENGA
住所:東京都港区三田1-7-1 パークコート麻布十番ザタワー2階
事業内容:「セクシャルウェルネスアイテム」の開発・製造・販売
男性向けブランド「TENGA」、女性向けブランド「iroha」を展開。世界60ヵ国以上に販売網を広げ、製品の累計出荷個数は現在8,000万個を突破。2019年3月には、阪急メンズ東京に初めての常設店「TENGA STORE TOKYO」をオープン。グループ会社に、性の悩みに応える株式会社TENGAヘルスケアもある。

インターステラテクノロジズ株式会社
住所:北海道広尾郡大樹町宇芽武690番地4
事業内容:ロケットの開発・製造・打上げサービス
「誰もが行ける宇宙」を実現するために、世界一低価格で便利なロケットを開発。観測ロケット「MOMO」と超小型人工衛星を宇宙空間に運搬する軌道投入ロケット「ZERO」を開発し、2019年5月4日(土)、北海道大樹町で観測ロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機」を打上げ、国内の民間企業では初めて宇宙空間に到達した。

 

>> プレスリリース詳細はこちら(PDF)

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