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NEWS/RELEASE ニュース/リリース

第1回PRIDE SCHOOL卒業生インタビュー『30代のトランスジェンダー男性Nさん』の場合

2020年10月11日から約1ヶ月間にわたり、株式会社TENGAと株式会社JobRainbowがタッグを組んで開講したPRIDE SCHOOL。

これまで選択肢の少なかったLGBTQ+が“自分らしいキャリア”を掴めるよう、同じ境遇の仲間達と高めあい、ロールモデルと出会える日本初の「LGBTQ+向けオンラインキャリアアップスクール」です。

その第2回開講が決まったことを記念して、「PRIDE SCHOOLを卒業して人生がどう変わったのか」を、全3回のインタビュー形式でご紹介します!

最後となる第3回のインタビューに答えてくださった卒業生は、30代トランスジェンダー男性のNさんです。第2回のインタビューに答えてくださったJさん同様「チャレンジコース」を受講していた彼は、転職を考えている現役の社会人でした。

彼の人生は、PRIDE SCHOOLを通じてどう変わったのでしょうか?

 

応募前のホンネ 〜締め切り数分前まで迷い…〜

元々JobRainbowの求人サイトに登録だけしていたのですが、GW明けから本格的に転職を考え始めた際に改めてサイトを眺めていたところ、PRIDE SCHOOLの告知記事を見つけました。
気になったものの、赤の他人に自分のセクシュアリティを明かすのは抵抗があって、ちょっと怖いなと思っていました。当時は女性として働きつつ、プライベートで遊ぶ友人にだけカミングアウトして男性として過ごす、いわば「半々の生活」をしていたので。

でも、ちょうど周りの人たちが結婚・出産など「人生を進めている」のを見て、自分も何か前に進みたいな、という願望もあって。
そのせめぎ合いの中、応募締切日を迎えました。応募ボタンに指をかけたまま迷い続け、締め切り数分前、ついに「いっちゃえ!」と応募しました(笑)
その時点では第2回以降も開催するか不明だったので、「ここで応募しなかったら後悔するんじゃないか」と思いましたし、1,2時間のオンラインイベントでなく約1ヶ月ものプログラムで講師陣も豪華なのに無料というのも、背中を押してくれました。
当選した時は、「あ、当たった。予定空けておかなくちゃな」くらいのフラットな気持ちでしたが、開講式・キックオフパーティを終えたとき、もう「参加してよかったな」と思えました。

というのも、自分はトランスジェンダーとして生きてきましたが、自分とは違うセクシュアルマイノリティの人と出会う機会が今までなくて。「共通の悩みがこんなにあるんだ」と感動して、初対面なのにいろんな話に共感しあえる面白み・ありがたみがありました。
この体験が、自分をPRIDE SCHOOLに対して前向きにしてくれましたね。

 

受講中のホンネ 〜楽しさの中で広がる視野〜

卒業までやりきれてよかった、というのが率直な感想です。
10月は突発的に仕事が忙しくなることもありましたが、なんとか無遅刻無欠席で参加できました。
もちろん、週報や課題などやらなければいけないことも多かったのですが、それ以上に楽しさがあって授業のある水曜日を、いつも週末の気分で待っていました(笑)
チャレンジコースのメンバーとは意見を交換する機会も多くて、繋がりも濃くなりましたね。

なかでも一緒に成果発表会に取り組んだ2人とはとくに仲良くなって、神戸に住む自分が仕事で東京に行った時、初めてリアルで会えたのはとても嬉しかったです。
一番印象に残っているのは、星賢人さんの「D&Iリーダーシップ」に関する講義ですね。
職場は、正直D&IにもLGBTにもあまり理解がなく、男性として働きたいと思いつつカミングアウトできる雰囲気ではありませんでした。
そのなかで、「どうすれば会社を説得して、生きやすい環境で働けるだろう?」と悩み、そこからいつのまにか「自分をこうやって理解してほしい」と自分中心で考えてしまっていました。
でも、星さんの講義で「個人ではなく組織として社会のD&Iを進めていくべきである、なぜなら……」と企業が取り組むべき理由が論理的に説明されており、視野が広がったと同時に「こういう内容が聞きたかった!」と感銘を受けました。
知識を得たことで、カミングアウト前に何を上司に話せばいいか整理できて、勇気につながりましたし、これがあったからこそ今、カミングアウトしてストレスなく働けています。

そういえば、「心理的安全性」を初めて言葉として知ったのも、PRIDE SCHOOLの講義でした。
「職場はこういう環境であって欲しい」とぼんやりイメージしていたものをピッタリ表す言葉に感動しましたし、これをキーワードとして話し合う中で、「自分だけでなく他の人も“心理的安全性”を求めていたんだ」と気づけました。

 

卒業後のホンネ 〜「自分だけのため」じゃないカミングアウト〜

PRIDE SCHOOLに応募する前に転職を考えていた理由は、やりたい仕事はできていたものの、「“望む性”で働けていなかったから」でした。でもPRIDE SCHOOLを経て、せっかくやりたい仕事はできているのだから、転職せずここでカミングアウトして働こう」と新たな選択肢・決意が生まれました。それでもしカミングアウトしてうまく働けなかったら、そのとき転職すればいいや、と。

また、PRIDE SCHOOLで出会ったトランスジェンダーRさんの体験談を聞いたのも、カミングアウトするきっかけになりました。
就職活動において学生は立場上「弱い」存在になってしまいますが、自分は社会人で、会社の内部から声を上げられる存在です。だからこそ、Rさんのように辛い思いをする就活生を減らすためにも、「自分が会社を変えないといけない」と使命感が生まれました。

その第一歩として、トランスジェンダーとして働く社員がいるという実例を作るべく、戸籍を変えて上司に報告し、さらにそのあと自部署全体にカミングアウトしました。

もちろん、自分のことだけを考えたら、黙っていた方が楽だったんですけど……ただ、いざカミングアウトしてみると否定的な意見はほとんどなく、「勇気のいることなのによく言ってくれたね」と温かい反応ばかりで驚きました。
在籍中に戸籍を変更したのは初めてのケースだったそうで、必要書類等の面では人事部の方々を困らせてしまいましたが……(笑)

 

おわりに 〜受講を考える未来の皆さんへ〜

自認している性で働き始めて3,4ヶ月経ちますが、今はとても楽しいです。
「自分は男性だけど、女性として見られているからこうした方がいいかな」といった気を遣う必要がなくなったからか、人との距離感も近くなりました。絵に描いたようなとんとん拍子で、逆に少し怖いくらいです。

PRIDE SCHOOLには、行動力を秘めていながら「最後の一押し」を求めている人が多かったです。だから、みんなで背中を押しあう雰囲気がありました。

そしてなにより、自分はPRIDE SCHOOLを通じて視野が広がりました。いろんな人と出会い、物事への対処法や考え方を具体的に学び、「無駄に怖がる」ことがなくなりました。
迷っているなら、応募してみてください。あなたが抱えているもやもやを晴らすヒントに、このPRIDE SCHOOLのどこかで、きっと出会えます!