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NEWS/RELEASE ニュース/リリース

第2回PRIDE SCHOOL卒業生インタビュー『20代のクエスチョニング・Xジェンダー Sさん』の場合

2021年10月に開講した、第2回 PRIDE SCHOOL。
約2ヶ月間に渡るスクールライフの中で、受講者はどのような学びがあり、卒業後半年以内にどのような変化があったのかを、3名の方にインタビューしました。

過去インタビューはコチラ

1人目の卒業生は、20代のクエスチョニング、XジェンダーのSさんです。
受講当時、就職活動中でセクシャリティについての悩みも抱えていたSさんは、PRIDE SCHOOLを通じて、どのような変化があったのでしょうか?

※クエスチョニング:自身の性自認(自分の性を何と考えるか)や性的指向(どんな性を好きになるか)が定まっていない、もしくは意図的に定めていないセクシュアリティ
※Xジェンダー:(身体的性に関係なく)性自認が男性にも女性にもあてはまらない」セクシュアリティ

 

応募前のホンネ 〜内定先の会社はセクマイへの理解度がそこまで高くなく、どうふるまうべきかわからない〜

PRIDE SCHOOL に応募した当時は就職活動をしていたのですが、自分のセクシャリティや、働くことに対する悩みがありました。行きたい会社の内定は頂いていたのですが、セクシャルマイノリティの方への理解はまだ十分に浸透しておらず、パートナーシップ制度の導入などもこれから検討を始める段階でしたし、その中で自分がどうふるまうべきか、どのように働いていけばいいのか、少し不安がありましたね。

PRIDE SCHOOLを知ったきっかけは、JobRainbowさんのTwitterでした。
応募してみたい気持ちは強かったのですが、参加者にどのような方がいるのか分からなかったですし、自分が最後までやり遂げられるのかも不安だったので、締め切りのギリギリまで悩んで応募しました。
当選の連絡を受けた時はすごく嬉しかったんですけど、応募者も多いと思っていたので「まさか自分!?」という気持ちもありました(笑)

開講式後のキックオフパーティはすごく和やかな雰囲気で、楽しい日々が始まりそうだなと安心した一方、「いよいよ始まってしまったな…。知らない人と交流することができるのかな。講義に遅れずについていけるかな。」などという不安や焦りもありました。

PRIDE SCHOOLはリモートでの開催でしたが、受講生同士はSlackでよくコミュニケーションを取っていました。受講生の中には、その日あったできごとを日記のように毎日欠かさず投稿して下さっている方もいました。時には悩みなども具体的に投稿されていて、それを読んで私もすごく共感しましたし、リモートでも仲間との繋がりを感じることができて明るい気持ちになりました。

 

受講中のホンネ 〜カミングアウトは、その人の性格に合った方法がある〜

特に印象に残っている講義は、ゲスト講師として登壇されていた、YouTuberの木本奏太さんと、ドラァグクイーンの穴野をしる子さんの講義です。

木本奏太さんは、「LGBT×〇〇 〜かけ算で魅力を伝えよう〜」という講義で、「自分の魅力を伝えよう」や、「アンチとの向き合い方」、「サムネとタイトル作りから学ぶ、伝わる発信とは?」などYouTuberの方ならではの講義でした。

穴野をしる子さんは、「LGBTとエンターテイメント 〜表現すること〜」という、JobRainbowの星賢人さんとの対談形式の講義で、ご自身の半生やターニングポイントなどお話しいただいていたのですが、とてもインパクトがあって、おもしろい講義でした!

お二人とも講義の中で、「カミングアウト」についてお話しされていたのですが、結構対局的な考えをお持ちだなと感じました。
木本さんは「カミングアウトする際は、した後のことと相手の気持ちを考えよう」といったことをおっしゃっている一方で、穴野をしる子さんはカミングアウトという概念は気にせず、自分らしさを全身で表現し、「これが私よ!」と、まさにわが道をゆくといった考え方でしたね。
対極な考え方をお持ちの方々のお話を聞いて、その人に合った生き方があるということを実感できました。私は木本さんのようなタイプなんですけど、周囲に気を使いすぎて疲れてしまうこともあるので……そういう時は穴野さんのスタイルを見習っています。それぞれの講義の良い部分を抽出して実践するようにしていますね。

JobRainbow人事顧問の佐藤さんの「面接・選考対策」の講義では、「自分の個性が伝わる自己PR」に挑戦したのですが、「人から話かけてもらいやすいような自己PRをしよう」というアドバイスをいただきました。この講義で学んだことは、初めての人との自己紹介でも活用していて、今の職場でも実践しています!私は自分から話かけるのが苦手なのですが、自己紹介で意外な一面を伝えておくことで、職場では人から話しかけて貰えることが増えました。

 

卒業後のホンネ 〜変わり始めた自分〜

PRIDE SCHOOL卒業後は、入学当初に内定を頂いていた企業に、新卒として入社しました。PRIDE SCHOOLの参加後は参加前と比べて、自分のことやLGBTに対する取り組みについてなど、周囲に向けて発信ができるようになった実感があります。

例えば、今勤めている会社の内定者研修では、「地元で実現したいこと、理想的な世界の絵を描こう」というワークがあったのですが、「性別に分け隔てなく、いろんな人が自由に楽しく生きられる世界」という絵を描き、ジェンダーに関して興味・関心があることを同期や会社の方に伝えました。

他にも、上層部の方々に自己紹介する場面では、学生時代にアルバイト先のカフェで、LGBTに関する本を置いてもらう活動をしていたことを伝えました。自分が当事者であることは伝えていませんが、LGBTに関する取り組みをこの会社でもやっていきたいというアピールを少しずつしています。

この会社でもパートナーシップ制度は導入してほしいなと思いますし、JobRainbowさんのLGBT研修を受けてほしいと思っています。というのも、同期の中には上司からセクシャリティに対して嫌なことを言われた経験がある人もいたからです。言われた本人は気にしていない様子でしたが、他の同期のメンバーはそのことを問題視していて、私がLGBTについての発信を社内で行っていたため、その件で同期から声をかけられることもありました。

自分が発信することで、同じ環境の中で悩んでいる人が少しでも楽な気持ちになればと思っています。こういったアクションを起こせるようになったのも、PRIDE SCHOOLでの意識の変化が影響していると思います。

今後は同期の勉強会の中でも、LGBTについて取り上げたいと考えています。
まだ入社して間もないので、今できることは小さなことが多いですが、今後は大きなアクションもしていけたらいいなと思います。

 

おわりに 〜応募を考えている方へ〜

PRIDE SCHOOLに参加する前と後では自分の気持ちのあり方が大きく変わったと思います。今までは他人に認められるかどうかを気にしていましたが、自分で自分を認められるようになったというのが、自分の中ではかなりの成長でした。

色んな人と出会えたことで、「仲間がいる」という安心感を得られたのも大きいです。入学前は人と交流するのを避けていましたが、誰かに頼ったり、甘えたりも少しづつできるようになりました。セクシャリティや働くことについてなど、一人で何か悩みを抱え込みやすい方にも、ぜひ参加していただきたいなと思います。