TENGAで働く人たち
Interview

新卒で飛び込んだTENGAの世界

開発本部 グラフィックデザイナー

Nana 2023年入社

Profile
都内の美術大学でグラフィックデザインを専攻し、在学中はインターンでデザイナーとしても活躍。就職活動では広告業界やグラフィック制作会社を中心に受けていたが、自分の心の根底にある価値観に共感しながらデザインができると感じたTENGAに入社。

インターンで知った日本社会の課題。TENGAなら良い方向に。

TENGAを志望するに至った経緯を教えてください。

在学中は、インターンとしてある企業でデザイン業務を経験しました。その企業は、YouTubeやTikTokでアダルトコンテンツをエンターテイメントとして発信するベンチャー企業で、視聴者から寄せられた性に関する体験談をコミカルな動画にして話題となっていました。体験談の中には、思わず笑ってしまうようなものもあれば、身体的な問題なのに知識不足のせいでネガティブな体験になってしまったり、コミュニケーションの問題だったり、深刻なものもあったんです。

 

数多くの体験談を目にするうち、日本社会全体に、性に関する話をしにくい風潮があることが課題だと感じるようになりました。「こういうことで悩んでいる」という悩みに対して、医療や製品で解決できることはたくさんありますし、正しい情報を提供するプラットフォームがあれば、悩みもスムーズに解決するはずだと思ったんです。

 

性というジャンルはまだまだセンシティブで、ともすれば若い人たちだけの問題だと捉えられがちですが、特定の年齢層だけの問題ではありません。だから情報を発信する企業が、どの世代にも知られていて信頼されていることが大切だと思うようになりました。そう考えると、このジャンルで知名度が高く、一定の信頼を得ているイメージがあったTENGAが第一志望になっていきました。

最終選考でプレゼンを敢行

選考で印象に残っていることはありますか。

インターン時代の経験から、「性を表通りに」というTENGAのビジョンに強く共感するようになったのですが、TENGAという企業を調べれば調べるほど、単なるメーカーという枠組みを超えて、性に関するさまざまな情報を発信しているのだとわかりました。はじめは記念受験みたいなノリでしたが、「ここで働きたい!」と強く思うようになったんです。

 

 

どうしても採用されたかったので、より深くTENGAのことを知ろうと当時渋谷PARCOに出店していたポップアップストアに行って、スタッフさんにインタビューもしましたね。アポイントを取らずにいきなり行っていきなりインタビューしたのですが、ものすごく丁寧に、真摯に答えていただきました。それだけでもうれしかったのですが、女性向けデリケートゾーンケアブランド「iroha INTIMATE CARE」の製品について教わっているうちに、「これってお試しサイズがあった方がいいんじゃない?」というひらめきも得ることができたんです。

家に帰ってからもそのことが頭から離れず、「このくらいの小さいボトルで」「価格はこのくらいで」「パッケージデザインはこんな感じで」と、どんどんアイデアが膨らんでいきました。

 

そこで、自分なりの企画として資料にまとめてパッケージデザインも制作し、入社したらこういうことをしたいという気持ちも含めて最終面接で披露したんです。選考で与えられた課題とかそういうことではなく、勝手に考えて、勝手に作って勝手にプレゼンしたわけです。もちろん怖さはありましたが、「絶対にあった方がいいと思うし、やるだけやった方が絶対後悔しないだろう」という感覚でしたね。
そうしたら「ちょうど提案してもらったのと同じくらいの分量・価格でトライアルセットを発売する準備を進めているんですよ」と教えていただきました。私の企画が通ったわけではありませんが、考えていることが受け入れてもらえたようで、とてもうれしかったです。

 

その後、内定の連絡は電話でいただきました。実家で母と一緒に連絡を待っていたのですが、内定がうれしすぎて泣いてしまったのを覚えています。

入社後の研修で実感した「TENGAクオリティ」

入社前後でTENGAのイメージに変化はありましたか。

正直に言うと、TENGAをちゃんと調べる前までは、アダルト系のジョークグッズを作っている会社というイメージでした。もしかしたら、今もそう思っている方はまだまだ多いのかもしれません。ですが私は新卒社員研修を通じて、あらためてTENGAのプロダクトのクオリティの高さを目の当たりにしました。

 

まず、製品としてすごく繊細にできています。工場の製造ラインに入って、実際の製品づくりの工程を3週間にわたって体験しましたが、外側の目に見える部分はもちろん、内蔵されて見えない部分まで、各分野の職人の技術・こだわりが詰まっています。たとえばTENGAカップに内蔵され、お客様の素肌に直接触れる「ゲル」という柔らかい素材も、既製の素材をそのまま使用するのではなく、専用に調合したものが使われているなど、品質へのこだわりを目の当たりにしました。

 

他にも、カスタマーサポートの先輩たちから商品理解を深める研修も受けました。お客様からのあらゆる問い合わせに対応するお仕事なので、1つひとつの製品に関してとても細かなことまで頭に入っていて、身につけた情報量の多さに驚きましたね。
接客研修では、お客様のお悩みを直接伺う機会もありました。店舗によってお客様の層は違いますが、私が研修に行った店舗は10代・20代のお客様が多く、軽いノリで入店するものの、本当は悩みを聞いてほしいというケースも。店舗接客では、そんなお客様のお悩みに寄り添い、性のエキスパートとして解決策を一緒に模索していきます。「性を表通りに」の企業理念に一番近い業務を経験できたように思います。

 

プロダクトが一級品だからこそ、自信を持って販売できますし、実際に購入されるお客様も世界中に広がっています。お客様からお聞きした悩みの中から新製品が開発することも多くて、あらためてジョークグッズとは一線を画した、高品質なプロダクトのメーカーなんだとさまざまな側面から理解できました。

ブランドコンセプトを守りつつ、クリエイターの感性を活かす

現在のグラフィックデザイナーとしての業務を教えてください。

研修を終えてグラフィックデザイン部に配属されてからは、公式サイトに掲載する画像の製作や店舗のキャンペーンで使う販促物の製作などを担当しています。
公式サイトに使う画像は、ブランドごとの方向性を守るためトーンアンドマナーに一定の基準が設けられています。デザイン的なセオリーよりもブランドらしさが重視されるので、配属当初は驚きつつ「ブランドを守るのって、こういうことなんだ」と実感しました。
それではクリエイターとしての自由度がなさそうに思うかもしれませんが、そんなことはなくて、むしろかなり自由にモノづくりができる環境です。

 

たとえば、ある店舗のキャンペーンでガチャガチャを導入したことがあったのですが、その景品のひとつであるサイダーのラベルデザインを任せていただきました。この任された経緯がユニークで。私はあるアウトドアブランドのマイボトルを使っているのですが、デスクに置いたボトルを見た上司に「アウトドア好きなの?」と話しかけていただき、世間話をしていたらデザインを任されることになりました。
サンプルを作って提出したら「もっと自由に考えていいよ」と。なんとなく「それっぽい感じ」で作ったんですが、その発想の枠を超えて、おもしろいデザインを作ることができたんです。
新人デザイナーが作ったものは、ダメ出しされるのが当たり前というイメージがあったものの、TENGAにはそういう雰囲気がなく、常に自由な発想を求められて発信できるのが心地いいです。

TENGAの一員になれた!と思えた瞬間

社会人1年目(※)のNanaさんですが、すでにデザイナーとして印象に残っている仕事はありますか。

2023年9月にリリースした「iroha koharu」という女性向けプレジャーアイテムのキービジュアルの制作を担当できたことです。私を含めて3名の新卒入社のデザイナーで、グラフィックデザインの社内コンペを行い、私の案が採用されて担当することになったのですが、この仕事で「TENGAの一員になれた」と実感できました。

 

というのも、既にある写真素材を組み合わせてデザインするのではなく、キービジュアルのすべてをイチから作る工程を経験させてもらえたのです。「モデルさんが花束を持っていて、その中心に新商品がある」というビジュアルを作るため、まず花を買いに行って1本1本選定し、それをモデルさんにどう持ってもらうか検討し、写り方や角度などの細かな調整をカメラマンとやりとりして、数ある撮影データの中から1枚の写真をチョイス。それをデザインに落とし込むという全ての工程を、アートディレクターの先輩に教えていただきながら経験できました。最終的にデザインがOKになるまで1ヶ月以上かかりましたが、「モノづくりってこういうことなんだ」と実感することができたんです。

そもそも入社して数ヶ月、ついこの前まで大学生だった新人に、こんなに手間暇をかけてモノづくりを体験させてくれる会社は、なかなかないんじゃないかなと思います。これはグラフィックデザイン部だけの風土というよりは、TENGAという会社全体のカルチャーが大きく影響しています。

 

たとえば他の部署に行ったときに、用事がある人を探して少しきょろきょろしただけで「誰を探しているの?」と声をかけてもらえたり、部署に関係なく食事に行ったりかなりオープンな風土です。海外事業部もあって、アジア系や欧米系などさまざまなルーツの先輩たちが在籍していますが、みんなウェルカムなムード。初めて会話をするときでも自然体で話せます。

 

みんなが「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」という理念に共感して入社しているという点が、このオープンなカルチャーの原点なのかもしれません。思ったことは何でも言えて、言ったことに対して真剣に返してもらえる。ただオープンで楽しいというのではなく、仕事の質を高めるために、各部門・各職種のスタッフが力を合わせています。
そんな素敵な会社だからこそ、前述のキービジュアルの仕事を通じて、TENGAの一員になれたと思えたのがとてもうれしかったですね。

 

※インタビュー時の年数(2023年12月)

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