SDGs

正しい性知識を一人でも多くの人に届けたい。TENGAカンパニー発、10代向けの性教育サイト『セイシル』をご紹介

セイシル

TENGAカンパニーでは、創業当初より正しい性の知識の普及・啓蒙を事業内容として掲げてきました。性に関する知識は、誰かを傷つけたり、自分が傷ついたりしないために、とても大切なもの。

今回は、性の課題の解決に取り組むグループ会社、TENGAヘルスケアが運営する10代向けの性教育webメディア『セイシル』をご紹介します。

 

10代向けの性教育サイト『セイシル』とは?

 

 

『セイシル』とは、若者が抱える性のモヤモヤにこたえるwebメディアです。中高生を中心とした10代に向け、性に関わる幅広いテーマを扱っています。NPO法人ピルコン理事長の染矢明日香さんをアドバイザーに、社会問題を分かりやすく伝える株式会社チャリツモが制作、TENGAヘルスケアが運営しています。

 

10代の若者から寄せられるあらゆる性の疑問や悩みを「恋愛・セックス」「男性のからだ」「女性のからだ」「避妊」「性感染症」「多様な性」「マスターベーション」など10個のカテゴリーに分類して、産婦人科医や泌尿器科医、教員、LGBT啓発団体の代表など60人以上の専門家が、それぞれの立場から回答しています。

 

セクシャルアイテムを扱う会社だからこそできること。正しい性知識の普及を目指して

 

 

TENGAカンパニーでは創業当初より正しい性知識の普及・啓蒙を事業内容として掲げ、エイズ啓発などを行っていました。さらに、性にまつわる製品を扱う会社だからこそ、お客様から性に関する質問やお悩みをいただくことも多くありました。その中にはネット上で誤った性知識を得て、大人になってから苦労する人も多くいらっしゃいました。

 

性に関する悩みや不安は、生きていく上で切り離せないものです。TENGAカンパニーでは思春期学会への参加、性教育授業の視察、性教育研究会など専門家とのつながりをつくり、セクシャルアイテムを扱う我々だからこそできることを模索していました。

 

その中で、助産師や養護教諭の先生から「生徒にマスターベーションをうまく教えるのが難しい。生徒に紹介できるようなサイトを作ってほしい」という声をいただいたのが、『セイシル』誕生の一つのきっかけです。

 

ネット上には性に関する不確かな情報が多く、何が正しい情報なのか、子どもたちが自身で判断するのは難しい状況にあります。弊社で実施した調査でも、多くの方が性情報をネットやアダルトメディアから得ていることが分かりました。一つの解決策として、性や性教育の専門家が、思春期の子どもたちが抱える「性のモヤモヤ(疑問や悩み)」に答えるサイトという方法が浮かび、現在の『セイシル』が生まれました。

 

分かりやすく、10代から親しみを持ってもらえる性教育サイトを目指して

 

 

 

『セイシル』は「モヤモヤ相談室」と「性知る?」の二つのコーナーで構成されています。

 

「モヤモヤ相談室」では、子どもたちから実際に寄せられた「性のモヤモヤ」に対して、産婦人科医や泌尿器科医など、複数の専門家がそれぞれの知見から回答しています。
回答者が複数いることが特徴で、それぞれの意見の中から悩んでいる本人が最も納得できる回答を選ぶことができます。

 

 

 

 

「性知る?」は、キャラクターたちが会話形式で性の知識を伝えるコーナーです。子どもたちに知ってほしい性の知識をテーマごとにお届けしています。体の変化など性に関わることはもちろんのこと、デートDVやネットリテラシーなど、幅広い話題を扱っているのが特徴です。子どもたちに親しみのある喋り口調で、キャラクターたちの素朴な疑問に共感しながら性について学ぶことができます。

 

また、『セイシル』はサイト内を通じてポップで豊富なイラストも特徴。性の情報に対して嫌悪感を持ちにくく、子どもも大人も分かりやすいと反響をいただいています。

 

これまで『セイシル』に寄せられた反響

『セイシル』に寄せられた「性のモヤモヤ」は、2019年のサイト開設以来、計11,000件にのぼります(2023年6月1日現在)。

 

寄せられる悩みのうち、最も多い内容の記事は「セックス・恋愛」「マスターベーション」のカテゴリ。中高生だけでなく、大人からも多くの悩みが寄せられているほか、親世代にも支持されています。

 

 

サイト版『セイシル』の反響から、2022年には書籍版も発売。サイト版『セイシル』の内容をぎゅっと1冊に詰め込んだほか、尾木ママ氏、Rude-α氏、にじいろ氏など各著名人のインタビューも収録しています。全国の学校や男女共同参画センター、ユースカフェなど、さまざまな場所に置いていただいています。

 

ユースプラザKOBE・EAST内での展示

 

ウィズあかし(明石市生涯学習センター・あかし男女共同参画センター・あかし市民活動支援センター)内での展示

 

性教育現場に対する取り組み

 

 

『セイシル』ではサイトの運営以外にも、性教育の出張授業を行っています。

 

小中学校の性教育の現場では、学習指導要領の縛りで、性行為や避妊についてはほとんど扱われることがありません。また、マスターベーションについてはなおさら、踏み込んで教えられることは少ないと思われます。教育者自身も「自分も教わっていない中でどう性について教えていいのか分からない」「どこに正しい情報があるのか分からない」などの悩みを抱えていることが分かりました。

 

『セイシル』では、助産師資格や教員免許を持つ社員が、依頼があった全国各地の中学校や高等学校、専門学校、大学にて性教育授業を行っています。

過去に出張授業を行った学校の教員からは、「普段の授業で踏み込みにくい内容を取り扱っていただけたので満足」「思っていたよりも生徒が恥ずかしがらず、真剣に参加していた」「普段の性教育で参考にしたい部分が多かった」など多くの反響をいただきました。

 

また、2023年には性教育従事者向けのお役立ちプラットフォーム『withセイシル』が誕生しました。

 

 

現在の教員養成課程の中には性教育に特化した必修科目は存在せず、地域や学校によっても性教育の内容に差が生まれてしまっていることが現状です。そういった教育現場の性教育のお悩みや課題をカバーするべく、『withセイシル』では教育現場で活用できる素材や、性教育の実践における課題を解決するための知見を提供しています。

 

 

今年6月には性教育従事者向けセミナー「どう教える?デートDV」を『withセイシル』として初めて開催し、満足度95%という評価をいただきました。性教育のなかでも伝え方が難しいとされるデートDVについて、専門家をお招きして教材を用いながら解説しました。性教育に携わる教育者自身が性教育に関する情報や教材を得られるよう、『withセイシル』ではこれからも学びの場を積極的に運営してまいります。

 

性を扱う会社として、正しい性知識の普及・啓蒙のために。

「性を表通りに、誰もが楽しめるものへ。」この理念を実現するためには、性の知識は切っても切れないもの。ゆくゆくは公教育や家庭の中で十分な性教育が提供されるようになり、子ども自身も性情報に安全にアクセスできるようになることで、一人でも多くの人が性に関する適切な知識を得られる社会になってほしいと考えます。

 

性を扱う会社として、TENGAカンパニーでは正しい性知識を普及・啓発するために、これからもさまざまな角度から性教育への取り組みを行ってまいります。

 

 

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