今年で4周年を迎えたiroha初の常設店「iroha STORE 大丸梅田店」をご紹介～丁寧な接客で女性の悩みに寄り添い、幸せな毎日をサポートしていく～

女性向けブランド「iroha」初の常設店「iroha STORE 大丸梅田店（イロハ・ストア）」は、専任の女性スタッフに相談しながら、アイテムに直接触れて、自分に合ったアイテムを選べるお店です。

デリケートゾーンケアの「iroha INTIMATE CARE（イロハ・インティメートケア）」の取り扱いもあり、女性のための様々なセルフケアアイテムが揃っています。そんな「iroha STORE 大丸梅田店」をご紹介します。

きっかけは13⽇間で1500⼈のお客様が来店したポップアップストア。新聞や朝の情報番組にも取り上げられ話題に。

出店のきっかけは、同じ大丸梅田店で開催した計3回のポップアップストアでした。初めての出店当時、プレジャーアイテムが百貨店で販売されるのは日本初の出来事。大丸梅田店の企画担当者の「お客様の生活をより豊かにするために、夫婦や家族の幸せにつながる性に関するアイテムを取り扱いたい」という熱い想いと、女性が安心して買える場所での展開を目指していたirohaの想いが合致し、実現しました。

日本初ということで百貨店内で疑問の声も上がりましたが、担当の方が積極的に社内の理解を得られるよう動いてくださり、お客様からのお問い合わせにスムーズに対応できるよう細かな準備をしてくださいました。

irohaとしても、お客様の不安な気持ちを和らげるよう店舗デザインを考え、irohaを知り尽くした営業や広報の女性スタッフが店頭に立ち、お客様のお悩みに寄り添いながら、明るく丁寧に接客を行いました。

ポップアップストアは1回目から大盛況で、13⽇間で1,500⼈のお客様が来店され、⼥性のお客様が楽しげにアイテムを選ぶその様⼦は、新聞や朝の情報番組にも取り上げられました。そして、2019年11月22日(金)に「iroha STORE 大丸梅田店」として、大丸梅田店5階の女性のリズムに寄り添うゾーン「michi kake（ミチカケ）」に常設店をオープンしました。

大丸梅田店バイヤー松井恭兵さんのコメント（2回目のポップアップストア開催時）

irohaさんとの取り組みは、「一組でも多くの夫婦が愛を深め、幸せに過ごしてほしい」という想いから始まりました。
「思いやりがあるから会話が生まれ、会話があるからスキンシップが生まれる」。⼀方で「スキンシップから思いやりや会話が生まれる」こともあり、夫婦愛を深めるサイクルに「思いやり」「会話」「スキンシップ」のどれを欠かすこともできません。

これまでも百貨店は「思いやり」や「会話」に通じる、ムードを高める商材をたくさん扱ってきました。しかし、決してダイレクトに「スキンシップ」にアプローチすることはなく、そんな風潮に疑問を感じ、企画を発案するにいたりました。

実際に8月のポップアップを開催し、多くの方が、タブーとされる性の話題を人に言えず、悩んでいることを目の当たりにしました。
また、そんな方たちの声に耳を傾け、寄り添う空間がこれからますます必要だと感じました。これはまさにリアル店舗をもつ、わたしたち百貨店が真摯に取り組むべき課題のひとつです。もちろん、その解決はirohaさんのカウンセリングがあってこそです。

今回のポップアップストアでは「夫婦やパートナーとの愛を深めるものだということ」、「困ったり、悩んでいるのはあなただけじゃないということ」、この2つをひとりでも多くの方に伝えたいと思います。

プレジャーアイテムを安心して買えるお店だけでなく「性の相談所」でもありたい。

来店されるお客様の9割以上は女性です。年齢層は幅広く、20～30代が半数、40代以上が4割以上を占め、60代や70代のお客様もいらっしゃいます。また、8割以上がお一人でご来店され、購入率は90％以上と、お客様の購入意欲の高さが伺えます。

多くの皆様に支持していただいているのは、専任の女性スタッフによるお客様に寄り添った丁寧な接客です。スタッフと直接コミュニケーションを取れる店舗は、まるで「相談所」のような場になっています。これまでに「友達には相談しづらい性の悩みを相談できて心が軽くなった」と嬉しいご意見を多数いただきました。

中には、性について深い悩みをお持ちのお客様が、最初は話しづらそうでしたが、接客の中でお悩みを打ち明けてくださり、お店を出られる際には感動して涙されるということが何度かありました。

お悩みの内容としては、20代の方は「性交痛がある（痛くてパートナーの性器が入らない）」、40代以上の方は「夫婦間のセックスレス」のご相談が多く、「辛いけど相手には言えない」「どうやって改善したらいいかわからない」と、相手への気遣いや罪悪感で悩まれている方が多いです。また、セルフプレジャーについての相談は友人にはしづらいという声も多く、打ち明けづらい悩みを相談できる貴重な場となっています。

お客様の声

「セルフプレジャーをするのは駄目なことだと教育され、ずっと自分が悪いんだと罪悪感を感じていた。でも、スタッフさんから誰もがしている自然なことだと教えてもらい、自分が肯定されたようで救われた気持ちになった。」

「性交渉の経験が少なく、挿入するときに痛くて悩んでいた。店員さんにアイテムを紹介してもらい使ってみたところ、彼との性交渉がうまくいくようになり嬉しかった。」

「このお店に来るまで誰ともセルフプレジャーの話をしたことがなかった。店員さんも自分の話をしてくれて、自分も話していいんだと思い、安心して相談できた。」

「実際にアイテムを触ることができ、ネットじゃわからない柔らかさや大きさを確認してからアイテムを購入できたのでよかった。」

3年目に売り場面積を2倍に拡大。水原希子さんを招いたイベントも開催し、右肩上がりの成長を続ける。

オープン後2ヶ月でコロナ禍に突入し、集客に苦しむ時期もありましたが、「職場の人から聞いて来ました」「友達を連れてきました」とお客様がお客様を呼んでくださり、少しずつリピーターを増やしていきました。また、大阪近隣だけでなく、東北や鹿児島など全国からお客様が来店され、2022年3月末には累計来店者数はのべ1万人を突破しました。

最近の人気アイテムはiroha FITとiroha SVR。水原希子さんと共同開発したiroha mai RURIは指名買いも多く、店頭で実際に手に取って振動を試した方からも、高単価ながら大好評をいただいています。

オープンから2年半がたった2022年5月には、売り場面積を2倍に広げて店舗をリニューアルしました。入り口を広げてより開放的な印象にしつつ、デリケートゾーンケアアイテムをオープンスペースに、プレジャーアイテムをやや見えにくいスペースに配置することで、幅広いお客様に気軽にご来店いただけるようにしました。

2023年7月には、irohaアンバサダーの水原希子さんを招いた来店イベントを開催しました。丁寧な接客と集客イベントで客数を着実に伸ばし、売上も右肩上がりで成長を続けています。

女性の心地よい毎日を支える店舗として、これからも多くのお客様のお悩みに寄り添っていく

オープンから4年、店頭でお客様と接する中で、世の中の性に対する意識の変化を感じます。オープン当初は「なんでこんなお店がここにあるの？」と否定的な意見がゼロではなく、いやらしいもの、恥ずかしいものだという反応もありました。

それが近年「フェムテック」という言葉が世の中に浸透し、膣トレ、膣マッサージなどのご相談も増え、女性の性について肯定的な考えが社会に広がってきました。テレビや雑誌でプレジャーアイテムが取り上げられることも年々増えています。

「性は恥ずかしいもの」という風潮はまだ残っていますが、irohaがずっと発信してきた「セルフプレジャーはセルフケアの一つ、自分を幸せにするためのもの」という考えが伝わりやすくなってきているのを感じます。

お客様と一番近い距離にいるからこそ、人には言いづらい性のお悩みをお伺いし、その方に合った提案をすることができます。これからも、お客様一人ひとりに寄り添い、女性の心地よい毎日をサポートしていきます。

店舗スタッフ呉田

お店がオープンした頃と違い、「フェムテック」などの言葉が世間に広がってはいますが、まだまだ「いやらしいもの」として認識をされている方が多いです。お店に来てくださるお客様には、全くいやらしいものではなく「女性のセルフケアの一環である」ということを伝え、理解を広げようとしています。セルフプレジャーアイテムが特別なものではなく、アクセサリーや雑貨屋さんのように、気軽に友人と話し合えたり、買いに行けたりするような存在になるよう、これからも日々努めていきます。