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誰もが「働く喜び」を感じられる世の中を目指して。TENGA初の障がい者就労支援プロジェクト「able! Project」とは

able! FACTORY

TENGA初の障がい者就労支援プロジェクト「able! Project」とは

「able! Project」とは、TENGA初の障がいのある方の就労と自立を支援する取り組みです。2022年5月には、埼玉県川越市に就労継続支援B型事業所「able! FACTORY」を開設いたしました。

 

TENGAカンパニーでは創業以来、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というミッションの下、さまざまな性のお悩みに向き合ってまいりました。
その中で、障がいのある方が抱えている性のお悩みの改善に取り組んでいくうちに、障がいのある方の働く環境についても知ることになりました。

 

障がいの有無にかかわらず、だれもが「働く喜び」を感じられる世の中を実現していきたい、という想いからスタートした取り組みが「able! Project」です。

 

就労継続支援B型事業所「able! FACTORY」の取り組み

「able! FACTORY」とはTENGA初の就労継続支援B型事業所*です。2024年1月現在、17名の方が利用されており、利用者の方の障がいの種類はさまざまです。

 

就労継続支援B型事業所は、一般的な課題として「工賃が低い」「利用者がやりがいを持ちにくい」などが、よく挙げられます。
able! FACTORYでは、全国のB型事業所の工賃平均が月額約15,000円程度なのに対して、50,000円*と平均より高い工賃を還元。

 

TENGAがモノづくりのメーカーであることを最大限に活かし、プロダクトの製造から在庫管理、販売までの一貫したノウハウをable! FACTORYにも反映することで、安定した収益体制を確保することが可能となっています。

 

*就労継続支援B型事業所とは、障がいのある人に就労機会を提供すると共に、生産活動を通じて、その知識と能力の向上に必要な訓練などの福祉サービスを供与する施設。

*1日5時間、月に20日作業をした場合

 

 

 

 

 

able! FACTORYでは複数の作業内容の中から自分にあったものを選べるのも特徴です。

 

B型事業所での仕事は基本的に一施設に一種類であることが多い一方で、able! FACTORYではオリジナル製品の製造・販売、PCの修理、併設されているable! CAFEの運営など、さまざまな作業内容の中から自分の特性に応じて選ぶことができます。そのため作業が単調になりにくく、利用者の方がやりがいや働く喜びを得られやすい仕組みになっています。

 

また、able! FACTORYおよびable! CAFEでの収益は、障がい者支援団体などに寄付をして、還元しています。

 

パッケージには、障がいのあるアーティスト・山野 将志(やまの まさし)さんの作品、「ベールの朝」を起用。

 

able! FACTORYでは、オリジナル製品「able! TENGA」のシュリンクフィルム包装の作業が行われています。able! TENGAは一つ購入されるごとに、障がい者支援として100円が全国の障がい者支援施設に寄付されます。

 

自分たちが働いたことで得た売上が、他の障がいをお持ちの方のサポートに繋がっていくことで、利用者の方のやりがいに繋がります。

 

 

全国より性に関する相談も受付

TENGAでは、able! Projectのスタート以前にも、障がいがある方の性の相談を受けたり、身体に障がいがある方の性生活をサポートするため「TENGA用カフ(自助具)」の提供などを行ってまいりました。

 

障がいがある方の性については依然タブー視されており、悩みがあっても話題にしづらく、相談できる場所もない、という状況が続いてきています。

 

身体障がいがある方354人に聞いた、恋愛事情・性生活に関する調査結果では、「性の話を相談できる人はいますか?」という質問に男女ともに「いない」の回答が最多で、「性の話を相談できる場所が欲しいか」という質問には、約7割が「欲しい」と回答しました。

 

able! FACTORYの施設長である木村は、これまでの施設運営の過程で多くの性に関する相談を受けてきました。これまでのノウハウを活かし、able! Projectでは、全国から障がいがある方の性に関する相談を受け付けています。

 

 

昨年2023年2月には国分寺市主催の研修会「福祉職の性支援と多職種連携」にゲストスピーカーとして登壇しました。

研修会では、able! Projectの詳細と、障がいのある方の性のお悩みについて、参加者の皆さまにお話しました。

 

 

研修終了後には別室にてTENGA、iroha製品の展示・紹介を行い、参加者の方との交流や質問が活発に行われていました。

 

性をあつかうTENGAだからこそできる、新しい障がい者支援の形

TENGAでは、「性を誰もが楽しめて、一人一人が自分らしく生きられる世界」を目指し、就労継続支援B型事業所の運営をはじめ、TENGAだからこそできる支援活動や情報発信を行っています。

 

障がいのある方の性については、未だ声を上げづらい状況が続いています。
こうしたTENGAの活動が、当事者の方や支援者の方の悩みの解消に繋がっていくよう、これからも日々努めてまいります。

 

 

 

able! FACTORY
(エイブル・ファクトリー)

埼玉県川越市かし野台2-14-1
規模20名(最大で定員の125%=25名まで利用可能)
利用時間:平日10:00 –16:00
※併設のカフェについては営業時間に変動あり
電話番号:049-293-7497

 

公式サイト https://able-project.com/

 

X(旧Twitter)
able!CAFE https://twitter.com/able_cafe
able!project https://twitter.com/ableProject_jp

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