SDGs

TENGAが運営する就労継続支援B型事業所「able!FACTORY」~地域に根ざした、開かれた施設を目指して~

able! FACTORY

TENGAカンパニーでは、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というビジョンの下、さまざまな性のお悩みに向き合ってまいりました。
その中で、障がいの有る・無しにかかわらず、だれもが「働く喜び」を感じられる世の中を目指して、「able!project」が誕生しました。

今回は埼玉県川越市に開設された就労継続支援B型事業所「able!FACTORY」をご紹介いたします。

 

 

だれでも利用しやすい、開かれた施設を目指して

able!FACTORYとはTENGA初の就労継続支援B型事業所*です。障がいのある方の就労と自立の支援のため、2021年に埼玉県川越市に開設されました。作業内容として、アイテムやアパレルの制作、パソコンの修理、カフェでの接客まで、幅広い作業をご用意しています。

 

*就労継続支援B型事業所とは、障がいのあるなど一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方に就労機会を提供すると共に、生産活動を通じて、その知識と能力の向上に必要な訓練などの福祉サービスを供与する施設。

 

 

施設はバリアフリー設計のワンフロア。オールジェンダートイレも備えており、だれでも利用しやすい環境が整っています。

 

天井が高く開放的な事業所のすぐ隣には、able!CAFEとドッグランが併設されており、ペットを連れた利用客で賑わっています。近隣の方から親しまれている憩いの場所です。

 

able!CAFEの内装。木目を基調とした温かみがある空間。天井が高く解放感がある。

 

 

実際に提供されているカフェメニュー。地産地消、食品ロスを減らすことにも取り組んでいる。

 

ワンちゃん用のフード、エイブル焼きはペット連れのお客様からも人気

 

開放的なドッグラン。柔らかい人工芝を採用している。

 

able!CAFEのお客様の声


「店員さんが気さくで雰囲気が良く、フードもおいしい。気軽に利用できるのが良い。」

 

「ドッグランが綺麗! ワンちゃんをのびのびと遊ばせてあげられる。」

 

「綺麗なカフェだと思っていたが、TENGAが運営してるとは知らなかった。福祉事業もやっていることをはじめて知った。」

利用者の意向や特性に寄り添った、幅広い作業内容

able!FACTORYでは、2024年3月現在では18名の方が利用されています。経験豊富なスタッフのもと、障がいの種類を問わず受け入れています。
作業内容は人によってさまざま。利用者の意向を尊重した上で、特性にあった作業内容を選ぶことができます。

 

シルクスクリーン印刷

オリジナルTシャツやトートバッグなどの製造。地域のイベントでの販売や、今後はable!公式サイトでの販売も予定しています。

 

 

TENGAのシュリンクフィルム包装

オリジナル製品「able! TENGA」のシュリンクフィルム包装の作業を行っています。
able! TENGAは一つ購入されるごとに、障がい者支援として100円が全国の障がい者支援施設に寄付されます。

 

 

 

パソコンの修理

使われなくなったパソコンを再び使用できるよう、分解・修理しています。
TENGA本社で利用されていたパソコンも、able!FACTORYで修理を行って再利用しています。

 

 

able!CAFEでの調理・提供

併設されているカフェで調理や接客ができます。
地域の方からドッグカフェとしても親しまれており、お客様との会話を楽しみながら接客を行っています。

 

 

これら以外にも、パソコンでの作業や、施設の清掃、音楽制作など、利用者本人の特性に合わせて、スタッフから作業内容を提案することもあります。

 

地域社会との繋がりを重視。一人ひとりが自分らしく働ける場所へ。

able!projectは「できる!の喜び、みんなのものに」をメッセージとして掲げています。
単調な作業をただこなすだけではなく、働くこと、できることの喜びを味わってもらいたい。そんな想いから、利用者一人ひとりが自分らしく働けるよう、経験豊富なスタッフのもと丁寧なサポートを行っています。able!FACTORYで働いている利用者の方の声をご紹介します。

 

 

利用者Aさん


特別支援学校を卒業してからable!で働き始めました。主にタブレットで音楽制作をしています。
海外のDJミュージックが好きで、テクノポップを中心に音楽制作をしています。他の利用者が作成したゲームのBGMも作曲しました。自分のイメージを曲に落とし込んでいくのが楽しいです。いつかable!CAFEで自分の音楽を使ったイベントを開催するのが夢です。

 

 

 

利用者Bさん


パソコンのパーツを再利用して、アクセサリーを作っています。パソコンの分解も、アクセサリー制作も、able!FACTORYに来てから初めて挑戦しました。
パーツの形からインスピレーションを受けて、一つ一つ丁寧に作っています。手に取った方からも「かわいい!」と言ってもらえることに嬉しさを感じます。

 

 

利用者Cさん


able!FACTORYの開設当初から、カフェで調理補助や接客をしています。お客様で賑わう時は慌ただしくなることもありますが、毎日楽しいです。ワンちゃん連れの方も多いので、お客様とも話が弾みやすくて良いですね。もっと地域の方に愛される場所になると嬉しいです。

 

able!FACTORY施設長 木村利信より 

able!FACTORYは2024年の5月で開設から3年目を迎えます。
これまでにable!projectでは「できる!のよろこび、みんなのものに」というメッセージを掲げ、障がいのある方の支援を行ってきました。

 

利用者の方がやりがいをもって、生き生きと働いていただける環境とは何でしょうか。
私たちスタッフは日々考えながら支援を行っています。
able!FACTORYで行っている作業内容も、開設当初と比較すると、更に幅広いものとなりました。

 

 

 

例えば、able!FACTORYで修理したパソコンを活用したゲーム開発。現在able!では、利用者の方が数名でチームを組み、オリジナルゲームを開発しています。
先日は東京都の特別支援学校から依頼を受け、身体の不自由な生徒さんでもプレイできるゲームを制作しました。

 

他にも、音楽制作や動画制作で才能を発揮されている方や、この施設で初めての作業に挑戦され、新しいスキルを身につけられている方もたくさんいらっしゃいます。

 

できないことをできない、で終わらせてしまうのではなく、失敗してもチャレンジすること。できることにチャレンジして、喜びを一緒に共有することを考えながら、私たちスタッフは支援を行っています。

 

 

また、施設に併設されたable!CAFEは休日は多くのお客様で賑わい、楽しさを共有できる場所として、地域に根付いています。
最近では、近隣の特別支援学校の生徒さんが実習で見学に来られたり、施設見学のために教員の方が訪問されたりすることも増えました。

 

able!project開始当初から目指していた、地域との繋がり、社会との繋がりを大切にした開かれた施設が、こうして形になっていることに、とても嬉しく感じます。

 

TENGAと聞くと、その知名度からアダルトなイメージを抱いている方はまだまだ多いかと思います。でも、TENGAに対して親しみをもって下さっている方が多いからこそ、障がい者支援を行っているというギャップに、興味をもってくださる方もいらっしゃるはず。

TENGAのable!projectを通じて、障がい者支援をもっと身近に捉えてくださる方が、これから更に増えてくれれば嬉しいです。

 

地域の方や社会との繋がりを大切に。TENGAだからこそできる支援を一人でも多くの人に知ってもらいたい

able!FACTORYは、障がいの有無にかかわらず、全ての人が働く喜びを感じられる社会を目指して活動しています。

 

利用者の方一人ひとりが、本当の意味で生き生きと働ける環境のためには、地域の方や社会との繋がりを大切にしていくこと。

TENGAのパーパスである“「⽣きる」をよろこぶ世界へ”を目指し、TENGAだからこそできる障がい者支援の形を考え、これからも活動を続けて参ります。

 

施設概要

 

able! FACTORY(エイブル・ファクトリー)
埼玉県川越市かし野台2-14-1
規模20名(最大で定員の125%=25名まで利用可能)
利用時間:平日10:00 –16:00
※併設のカフェについては営業時間に変動あり
電話番号:049-293-7497

 

X(旧Twitter)
able!CAFE https://twitter.com/able_cafe
able!project https://twitter.com/ableProject_jp

 

 

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