PRIDE SCHOOL

第3回 PRIDE SCHOOL開講

2022年10月1日(土)に第3回目となる、LGBTQ+向けオンラインキャンパス「PRIDE SCHOOL」の開講式を、株式会社TENGA本社にてオンライン上で執り行いました。
開講式はオンライン上に受講生が集まり、PRIDE SCHOOLのプログラム説明や、主催者挨拶、特別講義を務めていただくゲスト講師のご紹介を行いました。

 

第3回目を迎える今回は、開催規模を拡大し、講義プログラムも一新することで、さらにパワーアップして開講いたしました。
今回は約4倍の95名の受講生が入学し、4つのクラスに分かれてキャンパスライフを送ります。
講義は毎週水曜日に全員が集まってのワークショップだけでなく、自分の好きな時に視聴し学ぶことができる動画講義も組み合わせながら、卒業に向けてのミッションに取り組みます。
また今回はGatherというシステムを利用し、オンライン上にバーチャルキャンパスを造り、本当の学校さながらの空間を創りました。

 

 

主催挨拶/株式会社JobRainbow 代表取締役社長 星賢人

 

皆さん本日はさまざまな思いや志を持ってここに集まってくれていると思います。そして多くの方が、PRIDE SCHOOLの「自分らしさを見つける、伝える、実現する」というテーマに強く惹かれているのではないのかなと思います。ただ最初に断言させていただきたいのが、この先100%完璧な自分らしさというものが皆さんの人生にやってき続けるということはありません。

 

挨拶の冒頭で何を言っているんだと思うかもしれませんが、自分らしさというのは、自分の内側から湧き出る「こうありたい」というものと、皆さんの外側、つまり社会や周りの人間関係とのバランスによって移り変わるものですし、変化するものです。だからこそ“自分らしくいよう”と思って行動しているか、または何もせずにいるか、そこには大きな違いがあります。完璧というのは難しくても常にそこに向かって行くことで私たちは自らの人生を自分らしさに繋げていく調整の中にいます。

 

皆さんの中には、もっと自分らしくいたいな、または誰かの自分らしさを応援したいな、そういう社会を創りたいなという人が多くいらっしゃっているかと思います。そういう意味では既に自分らしさを探す旅路を出発しています。PRIDE SCHOOLでは皆さんが動かし始めた物語のオールを漕ぐサポートをさせていただきたいと思っていますし、ここにはその物語を紡いでいく仲間がたくさんいます。長い人生を振り返った時にこの2ヶ月のPRIDE SCHOOLを頑張ってよかったな、自分の人生にとってターニングポイントだったな、そういう風に思っていただけるような体験と学びと出会いをぜひここで掴み取ってください。

 

皆さんご入学おめでとうございます。

 

 

主催挨拶/株式会社TENGA 国内マーケティング部 部長 西野芙美

 

今日皆さんと実際に顔を合わせられることを楽しみにしておりました。こんなにもたくさんの方がお集まりくださったことを嬉しく思います。
PRIDE SCHOOLの講義は非常に濃厚で咀嚼が難しい部分もあるかと思います。ただ確信をもってひとつ言えるのは、ここでしか体験できないものが絶対にあるということです。

 

これまでのスクールで印象に残っている話をさせていただきますと、スクールのスタート当初は非常に控えめな方で、自分に自信がないとご自身でもお話しされていた受講生の方が、卒業発表のときは別人かと思うぐらい、自分に自信を持って、とても堂々と自分の考えを発信されていました。これは座学として知識を詰め込むだけではなくて、周りの受講生から刺激をたくさんもらったり、励まし合って、それを経てご自身と真摯に向き合ってきたからこその変化なのではないかなと思います。3回生の皆さんもこのPRIDE SCHOOLで何かを掴み取ってくださったら嬉しいなと思います。そのための環境づくりについては、我々は力を惜しみません。

 

大変なことも多いかと思いますが、めいっぱい楽しんで、めいっぱい吸収する2ヶ月であることを祈っています。

 

 

ゲスト講師紹介

 

第3回PRIDE SCHOOLでは、3名の方にゲスト講師として特別講義をご登壇いただきます。

 

 

みたらし加奈さんご挨拶

第一回目からメンタルヘルス講義をさせていただいていますが、今回は「自己肯定感」について、皆さんと考えていけたらと思います。このスクールは、マズローの欲求段階で言う「自己実現欲求」の実現の助けになるものだと思いますが、それには安全なコミュニティに所属することで得られる「社会的欲求」、そして自分を受け止め他者に表現することで得られる「承認欲求」も満たされなければ、自己実現欲求までたどり着くことは難しいと言われています。

 

私が講義を担当させていただいた第一回目のプライドスクールから変わらず、この場所では心理的安全性を保ちながらコミュニティに所属すること、そして自己実現するサポートをしてくれるような場所です。どうか皆さんにとって素敵な体験が叶う時間になることを願っています。

 

<プロフィール>
1993年、東京都生まれ。臨床心理士。SNSを通して、精神疾患の認知を広める活動を行なっている。大学院卒業後は、総合病院の精神科にて勤務。現在は国際心理支援協会に所属。6月30日には初のエッセイ『マインドトーク-あなたと私の心の話』を出版。NPO法人mimosasの代表副理事。

 

 

木本奏太さんご挨拶

僕自身はトランスジェンダーの当事者で、自分の魅力をどうやって伝えるかを日々考えて発信しています。今回の講義ではショート動画の制作を担当させていただきます。皆さんの魅力をどうやって発信していくかについて、一緒に考えていけたらと思います。世の中にたくさんのプラットフォームがある中で、自分の作るコンテンツを見てもらうにはどうしたらいいのか?LGBTQのコンテンツというと、人によって「知識として勉強しなきゃいけないのかな?」と感じてしまう場合も…。そうではなく、手に取りやすいコンテンツとして、知って欲しいことを、正しく届けるためにどうすればいいのか?僕の経験をふまえて、皆さんにお伝えできればと思っております。このスクールでしかお話ししないこともあります。受講生の皆さまと一緒に「自分の魅力を伝える」動画作りを目指していきたいと思います。

 

<プロフィール>
1991年生まれ。 大阪芸術大学映像学科卒。 現在はYouTubeチャンネル『かなたいむ。』にてYouTuberとして活動。 元々女性として生まれたが、25歳で性別変更し、現在は男性として生活。 映画やアニメに救われた経験から「映像を通して誰かの何かのきっかけになりたい」と、YouTubeやSNSなどでLGBTQ、耳の聞こえない両親との生活、ありのままの日常などを発信。

 

 

須藤啓光さんご挨拶

今回初めてゲスト講師としてみなさんとご一緒させていただきます。私は24歳でLGBTQフレンドリーな不動産会社を起業しましたが、起業する前はアウティングを理由に退職したこともあり、現在ゲイであることを隠さずに働ける環境をとても心地よいと感じている当事者のひとりです。。講義では、起業において大変だったこと、楽しかったこと、いろんな話を交えながら、皆さんのキャリアアップに繋がるような起業ストーリーを伝えていけたらと思います。短い期間ではございますが、みなさんとお会いできることを楽しみにしております。

 

<プロフィール>
1989年、宮城県生まれ。株式会社IRIS代表。金融業界で保険や証券、投資信託などのリテール業務を経て、不動産会社にて賃貸仲介業務に従事。自身もLGBTQ+の当事者として、2014年からFPのライターとしてWEBメディア等で執筆活動を開始、並行してWEBマガジン「IRIS」の運営をスタート。2016年にIRISを法人化後に不動産事業を開始。現在は執筆活動、TVやラジオへの出演など幅広く活動を行う。

 

 

受講生代表宣誓

受講生を代表してブルークラスのなおさんに宣誓をしていただきました。

 

 

受講生代表_ブルークラスなおさん

 

当選のご連絡をいただいたときは、本当にこのプログラムに参加できるんだと嬉しく思いました。
「スクール」という言葉で思い出したのが、昔の私のことでした。私は女性から男性になったトランスジェンダーです。学生時代は周囲からの圧力によって、赤いランドセルを選ばないといけない、好きな服を選べないなど、自分をどう表現するかというより、どういう風に周りに合わせていくかということで、自分が本当に学びたいことや、何が好きかということを考えられなかった時代が長かったなと感じます。

 

このPRIDE SCHOOLでは、まず自分の性をオープンに、自分らしさを表現しながら、心理的安全性のなかで、素晴らしい講師の方々や仲間と一緒に学びを深かめていきたいです。そしてここで学べたことがあったからこそ、こんなことができるようになったよねと言えるような1年後を迎えられるように、この機会を大事にしたいと思います。

 

 

オンライン上のバーチャルPRIDE SCHOOL

Gatherというシステムを利用し、オンライン上にバーチャルキャンパスを造りました。

 

4クラスそれぞれのクラスルームや、全員が集まって講義が受けらる大講堂、自主学習や数名が集まって交流できる休憩場所などさまざまなエリアを用意。またゲーム機や校内を走り回れるバギーなど、学校生活を楽しむことができる仕組みをたくさん設けました。

 

 

 

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